日持ちの良い、無菌で安全なご飯をご提供します。
近年の豊かな食文化が、ご飯の食べ残しや、供給の増加による残渣を多くし、また人の抗菌力の低下や新種の菌による食中毒が目立つようになってきました。このような状況を、改善するべく“日持ちのよい無菌で安全なご飯”を炊きたいと言う目的で今回の連続蒸気炊飯システムを完成させました。また“炊く側”の立場で考え、操作性や使用環境、メンテ性も向上しました。
蒸気炊飯では、これまでできなかった140℃といった高温蒸気で炊飯することで米のα(アルファー)化を促進させ、芽胞菌を滅菌し、ご飯の黄化を防止することができます。 また、低品位米が混入していてもベチャ飯になりにくいので、日持ちが良く再加熱してもご飯が硬くなりません。
納入したセントラルキッチンでは、1〜2℃まで冷却し、配送先の各施設で80℃以上15分で再加熱(実際の外気は120℃)する為、釜炊飯のごはんでは、表面の水分が飛んでぱさぱさになり、食べにくくなる。しかし、本炊飯機は、完全に潮化(アルファー化 澱粉が透明になる状態)し、ご飯の中から外まで水分が、均一なために、水分が飛びにくく、ぱさぱさになりにくい。
蒸気炊飯の炊き増え率(膨張率)は約2.3倍〜2.35倍と、釜炊飯の2.15倍に比べて高くなります。したがってその分、原料白米を削減することができます。 例えば1トンのご飯を炊飯する場合、約30Kgの削減になります。
蒸気炊飯の特徴として、米の芯温を3分で90℃まで上昇させることができ、またステンレスネットの上で一定の厚みに形成された米層を順次加水しながら炊き上げますので、米粒がふっくらとした「内が軟らかく外が硬い」の理想的なご飯ができます。成形性にも優れ、おにぎりや寿司などにも適しています。
炊き増え率の高い蒸気炊飯ではご飯の吸湿が良く、工程内の最適なポイントで酢などを散布することにより、ムラのない均一な調味ができます。手作業での攪拌・切り返しは不要です。また蒸気で蒸すという性格上、赤飯・おこわ、穀類等にも最適です。
高温蒸気炊飯で菌が死滅・黄化防止!
従来のガス釜炊飯機に比べランニングコストは半分以下と、とても経済的です。
白飯1Kg当たりの生産コスト 《生米 350円/Kgの場合(人件費、光熱費含む)》 RM200炊飯機の場合
本炊飯機 約165円 釜炊飯の場合 約220円 (220円−165円)×790Kg=43,450円/日の差額 43,450円×365日=15,859,250円/年の差額となる
1次・2次蒸しコンベアと調味コンベアの3段が一体となった箱形炊飯機ですので、スペースを有効に活用することができ、設置場所を選びません。
対話式タッチパネルを採用。ボタンを押すと後は全自動で炊飯が行われますので、難しい調整もなく、どなたでも常に一定品質の炊飯をすることができます。 また、省力化により自動ガス炊飯機に比べ約半分の作業者で運転することができます。
エースシステム株式会社 (RM全自動蒸気炊飯システム製造元)